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2007年7月19日木曜日

水戸の納豆/天狗納豆わら包

なぜか,水戸と言えば納豆というくらい水戸と納豆は縁が深い。だからと言って、水戸の納豆を作っているところは、大きなメーカーはあまりない。強いて言えば、この天狗納豆が、水戸の中心部に一番近いところで納豆を作っている。もちろん,みそ屋さんで作っているところや,小さな規模で作っているところはあるが、全国的に販売されている久米納豆やおかめ納豆の規模の大きさではない。
 写真の納豆は、土産用に作られた納豆で、わら包みの中に入っていて、納豆は70g、150円と普通の納豆に比べて高い。
普通に納豆は,スーパーでは,45g3パックで100円ぐらいだから、グラムからすると高い納豆である。
 昔は,水戸の駅前にお土産屋が沢山並んでいて、わらの納豆が土産やの軒先からぶら下がっていた。
 今では,わらを入手するのが大変で、わらを調達するのが一苦労だと聞いたことがある。
 水戸は,昔から納豆売りの声が朝から響いていて、朝買って、朝食に出たものであったが、今ではその光景はない。水戸の納豆は,小粒で固い納豆で、土地の悪さが効したのか大豆のマメが小粒なのだ。昔から食べているので、納豆ブームになって,大豆の味がいいとか,柔らかく大粒の方がお美味しいとか言われても,納豆の基本的なイメージが違うので、
美味しいと言われる大粒の柔らかい納豆は
「水戸っぽ」の口には合わない。


 固くて,乾燥しきってはいないものの,その直前に近い納豆が水戸の納豆である。
みそ汁に入れて、味噌の大豆とは違う感触が,水戸の納豆である。
 北王子魯山人の納豆の食べ方は,ひたすら納豆をかき混ぜて、15分ほどかき混ぜて納豆の糸が白くなったら,ご飯に乗せて食べる食べ方が美味しいと言っているようで、疲れはするが,そのように汗をかきながら食べた納豆は、大豆の甘みが出て美味しかった。
 わら包みに入っていると,衛生面はどうだろうかと思いがちだが,殺菌消毒された清潔なわらで、わらの包みを開けたときの楽しみと,わらの香りは今でも変わらない。
 納豆を1週間でも食べないと,食べたくなる水戸の生活には欠かせない食べ物である。
 ちなみに,水戸っぽは、水戸の人の気質を表す言葉で,短気で、言葉が悪く,単純な正確を言っている言葉であるそうな。

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